• テキストサイズ

第二補佐官は第1補佐官の嫁です【鬼灯の冷徹】

第23章 右腕のブルース


ベルゼブブside

俺は「ベルゼブブ(蝿(はえ)の王)」

微妙な認知度だから知らん奴もいるだろうが西洋地獄の王サタン様の右腕だ

何せあの聖(セイント)な神(ブラザー)をワナにかけること約………………いや、ちょっとこれはナニがアレなんで控えるが、まぁ、そんな存在だ

ちなみに元はバアルゼブル(蝿殺し神)だった
“蝿殺し神”って何?

ふふん、だが俺は悪魔のエリートだ

言わばキャリア!高級官僚!……なのに

なぜ税関で3回も止められにゃならんのだ

危険物検査のランプが何度も鳴り赤く光る

鬼灯「あ、まただめです。なんかピーピー鳴りますねェ。他に危険物持っていませんか?」

くっ……この俺がわざわざこんなへんぴな国(じごく)へ視察に来てやったというのに……

貴方「あっ昼に何か銭とか食べました?」

ベルゼブブ「俺はカネゴンか」

ベルゼブブ(俺はこういう所で注目されるのが嫌なタチなんだよっ…)

貴方「おかしいですね。カマや呪いの指輪はスーツケースでしょう?あ、最近水物も厳しいのですが、水銀とか持ってます?」

ベルゼブブ「水銀?」

鬼灯「日本の地獄は厳密ですから。武器その他は入国時も記録する規定なんです」

ベルゼブブ「水物……あ、そういや俺の胃液が毒だわ」

鬼灯「そうでしたか。失礼しました」

瓜美「ではこれに全部吐いてください」

バケツを差し出す瓜美

ベルゼブブ「え?」

鬼灯「私も手伝いましょうか?」

差し出されたバケツをベルゼブブは振り捨てた

ベルゼブブ「あのさァ!俺が誰だか知ってんだろ!?EU地獄のナンバー2だぞ!?」

鬼灯「はい、存じております。ベルゼブブ様」

瓜美「大変申し訳ありませんでした。ベルゼブブ様」
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp