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第二補佐官は第1補佐官の嫁です【鬼灯の冷徹】

第22章 美形ほどないものねだりをする


シロ「…でも、じゃあ何で笛とか雅な趣味を極めちゃったの?」

義経「それは……」

ある宮殿にて幼少のみぎり…

「若はほんに愛らしい」

「将来が楽しみでありまする」

義経「私は将来力士になりとうございます!どうしたらなれますか!?」

「」ポト←手毬を落とした

その日を境に何故か笛や舞のけいこが一気に増えて……

鬼灯「そりゃ皆さん焦ったでしょう。ジャニーズの素質満点の息子に急に“リアクション芸人になる”と言われた母親くらい焦ったと思いますよ」

義経「何故!?私は男らしくありたいのです!」

シロ「いいじゃん、昨今は草食系のカワユイ男の子の方が人気だよ?むしろ長所だよ?」

義経「一時は自分にそう言い聞かせました…でも私は根本的に平安末期の武将なんです……」

シロ「平安時代ってすぐ“恋の病で死or出家”の男が多くない?」

貴方「それは極一部の貴族ですよ」

義経「そこでお訊きしたい!鬼灯殿、見たとこ貴方着やせはしているが結構ガッチリしている!どうしたらそうなれますか!?」

どれどれ。とシロが鬼灯の袖を捲る。確かに結構ガッチリしている。

鬼灯「…え………いえ、別に特別なことは………あ、石臼で亡者をミンチにしたり大きな石板を亡者に落としたり?」

義経「体より精神に来そうだなあ」

鬼灯「あと…そうですね。大きな人をふり回すと上腕二頭筋に効きます」

貴方「(大王…)」

瓜美は前に鬼灯が閻魔大王をふり回していたのを目撃していた。

義経「“大きな人”って何!?ジャックと豆の木の巨人か何か!?」

シロ「義経公~~華奢になりたい人もいるんだよ?」

貴方「まあどう捉えるかは人それぞれですよ」

シロを撫でながら言う瓜美

鬼灯「華奢な日本人男性は世界のゲイにモテるそうですがそれをどう捉えるかも人によるのです」

義経「ますます鍛えたいです」

とうとう泣き出してしまった

シロ「…泣いちゃったよ」

貴方「本人にとっては深刻なんですねぇ」
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