第3章 ギルド
?「あれ?どこ行くの?」
背中に声がかかる。
「え、いや…トラブルは解決したようですし、私は退散しようかと…」
?「なに言ってるの。アラットを捕まえたのはあなたなんだから一緒に行こうよ!!」
は、はぁ?
なぜ私が見知らぬ人の用事に付き合わなければならないのですか?
しかし、金髪の女の子達は、反対する時間もくれずに私を引っ張っていった。
「ち、ちょっと!!」
結局連れて行かれ、どこぞの知らないお屋敷にきた。
?「素晴らしい!!ありがとうフェアリーテイルの皆さん!!これはわずかながらのお礼です」
金髪の女の子は差し出された札束を受け取って大はしゃぎ。
なにがなんだかわかりません…。
ひとしきりお礼を言われ、私達は外にでた。
もういいでしょう。
「もう…よろしいですか?」
?「あ、ごめんね。えっと…はい!!」
金髪の女の子が差し出したのは…五万ジュエル。
?「ありがとう!!」
満面の笑み。
こ、断れない…。
私はそれを受け取った。
まあ、何においても先立つものは必要ですからね。
?「なあ!!お前、魔導士だろ!?どこのギルドにいるんだ?」
突如、桜色の髪の男の子が身を乗り出してきた。
……………。
「ギルドって…なんですか?」