one piece of my Dream [ワンピース]
第10章 貴方の声が
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その日の夜、僕は賑やかな船の上で、
みんなのと最後の宴を楽しんでいた。
「しん!!本当にもぉいなくなっちまうのかぁ??」
ルフィが涙と鼻水を流しながら言う。
「……うん……ルフィ…」
なんだか僕も悲しくなって、ルフィの腕の中に。
「なぁ、ゾロ。刀見せてくれよ」
少し離れたところで、キヨが嬉しそうにゾロに話しかける。
「ぁあ?
てか、お前らナニモンだ?
さっきの剣術といい、しんの能力といい」
渋々、刀を渡しながら気になっていたことを尋ねた。
「ん?しんから聞いてねぇ?
俺ら、ヤクザの子供なんだよ」
「やくざ?」
料理を持ってきたサンジが話に混ざる。
「ん~海兵?
でもないか?海賊?
まぁ、時には大切なものを守るために戦う能力に長けてんだろうな」
グイッと、ビールを飲み、
ウマッ。と呟く。
「キヨ!!僕も欲しい!!」
ルフィの腕から抜け出し、キヨの元へと駆け寄る。
「ダメ。酔うと面倒だからやんねぇ……
って、もぉ飲んでんだろ!」
僕の顔を掴み、唇をつままれる。
「みゅ、むむ」