one piece of my Dream [ワンピース]
第10章 貴方の声が
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目の前に現れた大勢の海軍に、
しんを後ろで守るようにして戦う。
数もだいぶと減り、残りわずかとなった時、
最後で殺気を感じた。
振り向いたと同時に、
しんが自分の持つ刀を引き抜き、
攻撃を受けていた。
「チッ!マジかよ!!」
慌てて、しんの元に走る俺の横を、
クソコックが通り過ぎる。
それを目で追い、視線をまたしんに向けた瞬間、
しんが、海兵相手に攻撃を仕掛けるところだった。
その動きに無駄はなく、初めて持ったとは思えなかった。
コックも同じことを思ったのだろうか、
急ぐ足を止め、追いかけてきた海兵を相手にしだす。
それでも心配な俺はさらに近くに寄り、
いつでも加戦できるよう2人だけに注意を飛ばす。
何度目かの交戦でふいにしんの動きが止まった。
次の瞬間には相手の攻撃を右腕、ギリギリのところでよけたようにも見えたが、
軽くかすったのであろうところが、
真っ赤な血が流れていた。