• テキストサイズ

one piece of my Dream [ワンピース]

第10章 貴方の声が




*********

頭を優しく撫でられている感覚で目が覚める。

「ん?あ、起きたか、しん」

少し顔をあげて上を向くと、ルフィの優しい笑顔が。

「……おはよぉ……」

まだ眠たい目をこすり、大きのあくびをする。

「眠れたか?」

心配そうに顔を覗き込んでくるルフィに、

あまりの近さに、少し恥ずかしくなって目をそらしながら頷く。

「なんだぁ?…顔赤いぞ?」

おでこ同士がくっついて、お互いの息がかかる。

ただ、熱を測ってるだけなのにドキドキし始めた心臓がうるさい。

ルフィの覆い被さるような態勢も、

ここがベッドの上だっていうのも、

なんだか、やましいことは起こらないとわかっていても、

少し期待している自分が、


イヤだ。




「おい、お前らいつまで寝てん−−−」

いきなり開いたドアに、

入ってきたサンジの声に、

驚いた僕の体がビクンっとはねる。

「…なにやってんだ…?」

サンジの少し低い声と足音が近づいてきて、

ルフィがくっつけたおでこと体を離す。

「サンジ。

なんか、しんの顔が赤いから、熱あんのかと思って測ってみたんだけど、

俺、熱測った事無いからわかんねぇ」

ニシシシっと笑って、僕の体を起こすと、

なっ、赤いだろ?

っと言って、サンジに見せる。

「…ホントだなぁ…大丈夫か?しん……」

心配そうに僕の横に腰掛けて、オデコを当ててくる。

……前にもこんなことが…

なんてことを考えるだけで、さらに温度が上がる。

/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp