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one piece of my Dream [ワンピース]

第10章 貴方の声が




キッチンまで向かい、タバコに火をつけ、

カウンターに腰掛ける。

しんがルフィを信頼しているのは、わかっていた。

でも、流石に…………

「くっつきすぎ………てか、なつき過ぎ……」

俺には、しんからあんな風に寄ってきたりしないのに。

しかも、珍しいのはルフィの方だ。

今まで、ああいうタイプがいなかったからなのかわからないが、

やけに優しいって言うか、しっかりしてるっていうか、

男のエロさがでたっていうか………

ナミさんにもロビンちゃんにも、あんな風に抱き締めたりしたことがなかったような気がする。

フゥーっと煙を吐き出すと、

キッチンの扉が開いた。

「あら、サンジくん。おはよう」

麗しのナミさんの登場だ。

「ん、ナミさぁぁん!おっはよぉ!!」

やはり、レディーを見ると心が弾む。

コーヒーを出しテーブル越しに向かい合って座る。

「ねぇ、サンジくん。ゾロは?」

帰ってきたの?と聞かれ、

首を横に振る。

「……また…迷子…?」

言葉に違う意味を含ませて、ナミさんがため息をつく。

「そうみたい」

ルフィと寝ていたのはアイツがいなくて淋しいからか?

それとも、アイツの事情を知ってるからか……。

さっきの光景が頭から離れない。

「どうしたの?」

「…いや……

……ルフィとしんが、一緒に………」

途中まで言って、言いとどまる。

ナミさんに言うことでもないか。

「…何?…気になるじゃない…」

「ごめん、なんでもないよ……」

誤魔化すかのように、再びタバコを口に含む。

「…また、一緒に寝てたの?」

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