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one piece of my Dream [ワンピース]

第10章 貴方の声が


*********

見張り当番だった俺は、朝方部屋へと戻った。

二段ベッドの下の段が二つあいたままで、

ひとつは俺の。

もうひとつは………クソマリモの。

……結局、帰ってこなかった。

また、どっかの女と………

なんてことを思いながら、朝食準備までの少しの間、

仮眠をとろうと自分のベッドに入る。

ふと、異様に膨らんだルフィの布団が目に入り、

何故か嫌な予感がして、ゆっくりと布団をめくる。

「………っ!……しん……」

遠からずも当たった予感に心がざわめく。

ルフィの腕の中にスッポリとくるまって、

安心しきったように眠る、しんと、

大事そうにそれを守るかのように眠るルフィの姿。

今すぐにでも引きはがして、

俺の腕の中に閉じ込めたい衝動に、

無意識に手が伸びる。

「…ん……寒ぃ……ルフィ…」

ブルっと体を震わせ、しんが呟く。

「やべ――…」

慌てて、布団をかけようとすると、

「…んなら……もっとこっち来いよ……」

腕をしんの腰に回し、引き寄せるルフィ。

「……んん……」

さらに擦り寄る、しんの体が、

ルフィとの距離をゼロにする。



再び、何もなかったかのように眠りについた二人に、

布団をかけ、部屋の外に出た。

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