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full of love(気象組BL)

第2章 2話


翔「俺と雅紀さんはいつからの幼馴染なんですか?」
雅紀「幼稚園の頃から。母さんと翔子さんは先輩、後輩の関係だったんだけどね?お互いすっごく仲良かったんだ。」
翔「成る程...お母さんのお名前は?」
雅紀「雅美。ちなみに両親は中華屋をやっております。」
翔「中華屋....。」
雅紀「あっこの写真懐かしい!」
と幼稚園の頃のアルバムを開いて感嘆な声を漏らした。
翔「俺と一緒に映ってる男の子って全員、雅紀さん?」
雅紀「うん。」
年が上がるに連れて雅紀さんと映っている写真が少なくなってきた。
翔「なんか....幼稚園の頃に比べて雅紀さんとのツーショットが少ない気が....。」
雅紀「もともと病弱でね?小学校に上がるに連れて入院することが多くなったんだ。」
翔「病弱....。」
じゃあ....この前夢に出てきた男の子は"雅紀さん?"
翔「もう20:00だね。夕食の準備しなくて良いの?」
雅紀「あっ!」
あれこれ1時間、アルバムを眺めていたらしい....。
でも、雅紀さんのことを思い出すことはなかった。
翔「ちなみに好きだった食べ物は?」
雅紀「唐揚げ!」
翔「嫌いだった食べ物。」
雅紀「うーん?ないかな?」
翔「そういえば、麦茶あげましたよね?味ってするんですか?」
雅紀「全く。」
翔「味覚はないのか....。」
手に触れてみる....。普通に触れた。
翔「雅紀さんからも触れらるんですよね?」
と雅紀さんが俺の頬を優しく撫でた。
雅紀「うん、温かいよ。」
翔「雅紀さんの手は冷たいです....。やっぱり死人なんですね....。」
雅紀「うん...。翔ちゃんが俺のこと温かくしても良いよ?」
と頬に口付けをした。
翔「わっ!」
雅紀「ふふふっ。」
と俺はキッチンから逃げた。
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