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full of love(気象組BL)

第6章 6話


翔「潤?怒ってる?」
潤「何が?」
翔「何でもないです....。」
潤「怪我した所見せて?」
翔「うん。」
と素直に従ってズボンの裾を託し上げた。
潤「酷い....痛かったよね?」
と俺の足を優しく撫でてくれる彼。
翔「もう痛くないよ?」
潤「俺が消毒してやるから。動かないで?」
とベッドから降りたと思ったら俺の足に舌を這わせた。
翔「ひゃっ!何してっ!」
潤「動くな。」
翔「.......っ!」
容赦なく舌を這わせる彼。
翔「やっ....こんなの消毒じゃない....。止めろ!」
とベッドの端に逃げた。
翔「どっどうしたんだよ?潤。」
潤「翔のせいだよ....。」
翔「え?」
潤「いつまで俺を焦らせば済むんだよ!俺は....俺は....ずっと前から翔のことが.......好きなんだ....。」
翔「うん....知ってるよ?潤は俺のこと大好きだもんな?」
潤「違う。そういう意味じゃない....。俺は....恋愛感情として好きなんだ....。」
翔「............。」
潤「足の痛さも忘れるくらい癒...。」
翔「止めろ!これ以上近づくな!」
潤「翔....。」
翔「お前は俺に取って只の可愛い従弟。ただそれだけだ。」
潤「........。」
翔「俺、今悩んでいることがあって.....悩みを増やしたくないんだ....。」
俺は今、二宮くんのことで複雑な気持ちなのだ....。だから、余計な事に首を回したくない。
潤「ごめん....。肉じゃが作ったから。食べて?」
と袋から肉じゃがを出してテーブルに置いて立ち上がった。
和也「アンタさ....。従兄に恋しちゃったの?」
潤「お前....まだ居たのかよ?」
和也「一緒に入りましたけど?気づかなかったの?」
潤「盗み聞きかよ?」
和也「失礼しました。」
ドア越しで話していたらしく潤は家を出て行ったらしい。
和也「翔さん、大丈夫?」
翔「............。」
俺は黙ったまま、こくんと頷いた。
和也「俺は帰るね?」
翔「ないで....。」
和也「え?」
翔「帰らないで....二宮くん......。」
と小さい声で弱々しく訴えた。
俺こんなに心弱かったけ.....?
二宮くんはゆっくりと部屋に入って来た。
和也「良いよ。」
と優しく抱きしめてくれた。
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