• テキストサイズ

【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第3章 【WelcomeToTheVillains'World】後編


ユウ
「何でここまで来てゴーストに襲われなきゃなんないの!!」


デュース
「走ってゴーストを撒くぞ!僕に付いてこい!」


私達は、坑道の分かれ道を曲がって全力で走り出した。


何で2日連続で全力疾走するハメに!?この世界気が休まる時がないんだけどー!!


グリム
「ハァ……ハァ……まだ追ってきてるんだゾ!」


ゴーストA
「ハァ……ハァ……!ゆっくり……して……いきなよ……!」


グリム
「ゴーストなのに何で息切れしてんだ!!」


デュース
「幽霊にも肺があるのか!?」


ユウ
「ゴーストだってしゃべるんだから息だって切れるってものさ」


デュース
「そうなのか!?」


ユウ
「知らね」


肖像画の老紳士風にテキトー言ってみただけ。


エース
「そういうの後にしてくんない!?行くぞ!」


ゴーストに追いつかれる前に、私達は再び走り出す。


しばらくして、また分岐路のようなところに差し掛かった。


グリムが後ろを振り返る。


グリム
「ハァハァ……もう追って来てないみたいだゾ!」


ユウ
「に、逃げ切れた……!?」


あー、走り過ぎて足が痛い……


デュース
「よし、先へ進もう。あまり時間がないんだ」


ちょっと休憩したいけど……そんな悠長なことは言ってられないしなぁ……


グリム
「ふぎゃっ!?」


ユウ
「うわっ!?今度は何!?」


グリムの声に驚いて足元を見ると、グリムはまた私の足にしがみ付いていた。


グリム
「い、今何か物音がしたんだゾ!?」


デュース
「さっきのゴーストは撒いたはずだが…?」


エース
「しっ!向こうになんかいる…!」


次から次へと……こんなんで無事に魔法石取って帰る、なんて出来るんだろうか……


私は不安を振り払うように首を振って、エース達の視線の先を真っ直ぐ見つめた。


もう、ゴーストには驚かないからね!


/ 333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp