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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第3章 【WelcomeToTheVillains'World】後編


視線を向けてみれば、そこにはまたゴースト達の姿があった。


でも前方にいるってことは、さっき追いかけてきたのとは別のゴーストなのかも。


エース
「ここもゴーストがうろうろしてんのかよ!」


私は、疲れからガクッと肩を落とした。


ユウ
「どんだけゴーストいるの……」


この炭鉱、もしかして曰く付き?


デュース
「いちいち構ってたらキリが無い。先を急ぐぞ」


エース
「偉そうに命令しないで欲しーんだけど。大体、お前があんな馬鹿な真似しなきゃ、こんなことになんなかったのに」


エースの言葉に、デュースの目が鋭くなる。


デュース
「元はと言えば、お前が掃除をサボったのが原因だろう!」


エース
「それを言ったら、最初にハートの女王の像を燃やしたのは、そこの毛玉だぜ!」


グリム
「ふな゙っ!オマエが、オレ様を馬鹿にしたから悪いんだゾ!」


ユウ
「喧嘩はやめて!」


デュース
「お前たち!今の状況がわかってるのか!?」


私が止める言葉より、デュースの声の方が大きかった。


デュース
「朝までに魔法石を持って帰れなければ、僕たちは退学なんだぞ!」


エース
「だ〜から、さっきからいちいち仕切んなよ。ムカつくなあ」


エースとデュースとグリムの間に、険悪な雰囲気が流れる。


ユウ
「3人とも落ち着いて……」


……ん?


ユウ
「……今、何か聞こえなかった?」


私は、炭鉱の奥へと目を凝らす。


エース
「は?急に何言って……」


???
「……さぬ……うぅ……ぬ……」


「「「「!!」」」」


今度は3人にも聞こえたみたい。


デュース
「こ、この声……は?」


???
「い……し……ウゥウウ………オデノモノ……」


低く……くぐもった声が、私達の鼓膜を震わせる。


デュース
「なんか……だんだん近づいて……」


その時、私達の目の前に……不気味な怪物が現れた。


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