• テキストサイズ

イナズマイレブン-狼たちは狂犬を愛し喰う-オリオンの刻印

第2章 狂犬と守護神


乱れた呼吸を整え、獣都を呼ぶ。しかし獣都から反応はない。どうやら気を失ってしまったようだ。少しやり過ぎたと反省しつつ、俺は後処理を始めた。

現在の時刻は午後八時。

この様子だと獣都は朝まで起きないだろう。俺は自分の着替えを済ませると、獣都を着替えさせた。それから獣都を一度ベットの上から下ろし、シーツを取り替えた。そしてまたベットの上に獣都を寝かせ、俺は汚れたシーツを袋に入れ、部屋を出た。

「おい、西蔭。」

部屋を出てすぐのこと。不動さんから声をかけられた。

「不動さん、こんばんは。俺に何か用ですか?」
「用も何もヤるならもう少し静かにヤれよ。」
「ッツ!?き、聞こえていましたか?」
「まあちょっとな。女の声つーのは高ぇんだから、壁が厚いとはいえでけえ声で啼かせ過ぎだ。」
「すみません・・・」
「このことは誰にも言わねえから安心しろ。とにかく次からは気をつけろよ。」
「は、はい!」

それだけ言うと不動さんは自分の部屋へと戻っていった。

まさか声が漏れていたとは・・・いやそれより次からは気をつけろって、もうヤることはないと思うのだが・・・

それから俺はシーツを洗濯場へ持っていき、洗濯機に入れた。洗濯機のスイッチを押せば四十五分と表示され、グルグルと回り出した。

また九時頃になったら干しに来ないとな・・・

そう思いながら、俺は洗濯場を出た。

部屋に戻れば、寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている獣都が目に入った。俺はベットの上に腰を下ろし、獣都の頭を優しく撫でた。

やはり少しやり過ぎただろうか・・・?あそこまでする気はなかったのだが、獣都が可愛らしくてついがっつき過ぎてしまった。明日、獣都が起きたら謝ろう。

◆Nishikage Seiya◆side end.
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp