第116章 *7.5章〜休息の冒険者〜*
エース『サンキュー助かったわ。どこもいっぱいで全然座れる気しなくてめっちゃ困ってたんだよね』
オルト『ふふ。僕たちがここに集まった時に、ちょうどエースさんたちが大食堂に入ってきたのを見かけてたんだけど、この人の量だと多分座る場所に困るだろうからって、僕たちでちょっと広めに座って場所を確保しておいたんだ』
セベク『ふん。愚鈍な貴様らのために僕たちがわざわざ席を確保してやったんだ。もっと感謝の意を示してもいいんだぞ』
エース『その言葉なかったらもっと感謝してた』
『4人とも、ありがと。あのまま空くの待ってずっと立ちっぱなしなのかなって、すごく困ってたからほんとに嬉しい』
エペル『あんな人だかりじゃ、レイラチャンみたいな細くてちっちゃな人は、あっという間に呑まれて揉みくちゃになってただろうしね』
『むぅ。今日のエペル、ちょっとだけ意地悪』
エペル『あはは。ごめんごめん』
片頬を膨らませ軽く睨むも、あやすように頭を撫でられそれはすぐ笑顔に変わる。大して怒っていないのは互いに分かっている故に、軽口もただのじゃれ合い程度でしかない
撫でられ嬉しそうに顔を綻ばせるレイラに可愛いなと心の中で呟きながら、3人を加えた総計7人は改めて昼食を取り始めた
オルト『レイラさん。もしかしてシャンプーかトリートメント、もしくはヘアーオイルを新しくしたりした?』
『ん?何も変えてない、けど』
セベク『急にどうしたのだオルト』
オルト『あのね。レイラさんの髪の毛先が、少しだけキラキラしてるんだ。僕の中にあるレイラさんとの記録によると、類似した現象は今までで一度も観測されなかった。昨日の時点でも見られなかったということは、昨晩か今朝に新調したヘアーオイルでも使ったのかなって』
その言葉で興味深そうに全員の視線が集まる。すぐにカトラリーを置き自身の毛先を摘んで見てみると、確かにほんの僅かではあるがキラリと毛先が光っているのが見えた