第2章 始まり
「こんにちわ、今日も元気だね。いつものにしようかな?」
「ありがとうございますっ!」
そして私は、レモンタルトとキャロットケーキを箱に入れてブランさんに渡した。
ブランさんは、心配そうな顔をして私を見た。
「どうしたんですか?」
「何でもないよ。じゃあまた会おうね」
ブランさんは、お店を出た。
「あっ!プランさん、忘れ物してる」
それはブランさんがいつも見ている懐中時計だった。
「お母さん!ちょっとお客さんの忘れ物届けてくる!」
エプロンを脱いでお店を出た。
「おい!待てよ‼️」
私と透は、ブランさんを追いかけた。
ブランさんを追いかけていると近所の公園にたどり着いた。
(ブランさんっ!足が速い!あともう少しなのに!)
「ブランさんっ!待ってください‼️」
私がブランさんを呼んだあとブランさんは消えた。
「あれ?」
「紅葉?どうした」
「ブランさんが消えたの?」