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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第32章 アズカバンの囚人



もちろん、ハリーやロン、ハーマイオニーを傷付けるなんて有り得ないし、ルーピン先生を傷付けるつもりもない

だから、自分はどちらの味方もする



「ヴィオラ、杖を下ろしなさい
3人は落ち着いてくれたかな?」

ルーピン先生に言われたので杖を下ろす

3人は顔を見合わせて困惑していた
まだ迷っているようだ

「ハリー」
「っ」
「前にも言ったよね?自分の目で確かめてみてって」
「………」

それは、雪の降る日に彼に言い聞かせた言葉だ

彼は覚えていてくれたようで、少し肩の力を抜いた

「ありがとう」

それを見て、ルーピン先生はヴィオラの肩に手を置き、礼を言う
それから、3人に杖を返した


「私は武装していない
対して、君達には杖がある
これで話を聞いてくれるかな?」
「「…………」」

3人は、何も言わなかった
だがしかし、それが肯定だと分かる

そして、ルーピン先生は語った


「まず、ハーマイオニー、私が狼人間だと言う事はいつ分かった?」
「スネイプ先生の、宿題が出た時……
ヴィオラも気付いていたわ」
「ふぅむ……
スネイプ先生がそれを聞いたらお喜びするだろう
私の秘密に気付いて欲しくて、わざとあの宿題を出したんだからね
ハーマイオニー、ヴィオラ、君達は、その年の魔女の誰よりも賢い」

ルーピン先生は笑顔で褒めてくる

だがしかし、その笑顔が作り笑いという事に、誰もが気付いた
だから、ハーマイオニーも、褒められて嬉しそうにはしてなかった



そのまま、しばらく話し合う

ロンが叫ぶ

「なんでそんな大事なこと言わなかったんだよ!
「ロン、皆もう知っているんだ
先生方は皆知っている」
「ダンブルドアは人狼だと分かってて雇ったってこと?」

彼のその言い方に少しイラついたので、牽制するかのように言う

「だ・ま・れって言ってるでしょ〜?」
「っ…分かったよ」




すると

「話はもうたくさんだ!今すぐ殺そう!!」

シリウスが叫び出した
そのまま、スキャバーズの方へと近付く


もちろん、ルーピン先生は即座に止める

「待て!」
「もういやというほど待った!12年間もだ!!
アズカバンで囚人となって…………!」




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