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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第32章 アズカバンの囚人






『教科書の394ページを開け』

突然、スネイプが防衛術の授業を始めたのだ

『スネイプ先生、ルーピン先生はどうなさったのです?』
『君が気にする事ではない、ルーピン先生は授業ができない状態とだけ言っておこう
教科書の394ページを開きたまえ』

ハーマイオニーが質問したが、何も答えてはもらえなかった

そのまま、授業が進み、次の時間へとなった

その後に、ハーマイオニーに言われたのである


『ねえヴィオラ』
『ん?何?』
『スネイプ先生のさっきの授業って、何を意味すると思う?』
『あぁ、人狼の話?』
『えぇ、その、有り得ないと思うけど、あれはあまりにも…』
『ルーピン先生が人狼かもって?』
『! 気付いてたの?』
『うん、あからさまだったからね…』
『…………どうする?』
『…どうもしないよ、ルーピン先生の事は好きだから
私は、人狼だとしても悪い人だとは思えないの』
『………そうね、私もそうするわ』
『だね』









やはり彼女も気付いていた

ヴィオラは原作の知識があるから分かっていただけだが、ハーマイオニーはやはり賢い
彼女は本当に、ホグワーツ史上一流の魔女になるだろう


そして、その彼女の言う事も正しい
「ルーピン先生が人狼」だと言うのは本当だ



でも

「確かに、人狼で危険で、シリウス・ブラックと友達だなんて、不安になるのも分かるよ
でもね、話くらいは聞こう?
一生懸命説明しようとしてるのに、それを無視するのは違うと思うから」
「だからって!
そもそも僕の両親を殺したのはそいつだ!
なのにルーピン先生はブラックの肩を持ってるんだ!そんなの、答えは決まったようなものじゃないか!!」
「ハリー、黙って」
「っ」

ハリーはそれで黙る

親友にこんな事を言うのは良い気分じゃないが、先生達が黙って責められるのはもっと嫌だ

だから、一呼吸して言う

「ルーピン先生は……私の"名付け親"なの」
「「!?」」
「だから、例え誰であろうと、私の肉親同様の人を傷付けるのは許さない
それが親友でも、ルーピン先生は私の家族だから」


シリウスとルーピン先生の目の前に立って、言う



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