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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第31章 避けられる



ハリーやロンはキョトンとしている



「ねぇ、ヴィオラ」
「んー?何かなジニー」
「セドリックの前で髪を下ろしたの?」
「あはは、あははは」
「………」

ジト目でこちらを見つめるジニー
彼女の前では嘘なんて通じないだろう

もう、焦り笑いしか出てこない


「おいおい、まさか…」
「ライバルが増えたかもな」

ジョージとフレッドが呟く

ライバルの意味が分からず、?を頭に浮かべた


そんな双子を置いておいて、リーが話す

「なぁ、今のってハッフルパフのセドリック・ディゴリーだよな?」
「あぁ、敵チームのエースだ」
「へぇー、まさかハッフルパフチームのシーカーとはなぁ」
「中々やり手よね」

リー、ウッド、ジニーが何やら話している

その内容は予想が着いているのであえて何も言わなかった


「ごっほん
えーっと、皆ごめんね?私ちょーっと用事思い出したから先戻るよ」
「「……………」」
「それじゃあまたねー」


そう言って、まるで風のごとくその場を去った






未だ訳の分からないハリーとロン


「ねぇハーマイオニー」
「ん?」
「なんで皆ヴィオラを見つめてたの?」
「ハリー、今ので分からなかったの?」
「???」
「あのね、セドリックはシュシュをヴィオラに渡したでしょ?
つまり彼女はセドリックの前で髪を下ろしたということ
女の子が髪に着けた飾りを落とすなんて、よっぽどの事があった証拠よ
しかもセドリックの前ではいちいち赤くなるようになった
おまけにシュシュが彼の服の中に入ってたなんて…
どんな状況だと思う?」
「あ〜、なるほどなぁ」
「? ごめん、どういうこと?」
「ヴィオラは、セドリックとラブラブしてたって事だよ」
「ラブラブ…」
「セドリックも赤くなってたもの
これは確信犯ね」
「えーっと……
シュシュが服の中に入るほど密着してたってことだよね?」
「そういう事だよ」
「………あの二人くっつくかな?」
「分からないわ、今は見守りましょう」
「「だね」」


彼らは、ヴィオラの去っていった方向を見つめた




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