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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第30章 銀の花の闇




しかし



ギュッ


「?」
「あっ」


思わず、彼の服の裾を掴んでしまった


「ご、ごめんっ」

慌ててパッと離す

が、セドリックは少し目を見開いてじっと見てくる
ダンブルドアもマクゴナガルも、目を見開いてこちらを見ていた


「………………」


気まずすぎる。


「「………………」」



黙っていると、救世主マダム・ポンフリーが現れてくれた

「ほら、先生方はお戻りを
良い雰囲気を邪魔してはいけませんよ」
「あー、そうですね
アルバス、私達はお暇しましょう」
「…そうじゃの
野暮な真似はバチが当たりそうじゃ」
「「……………」」


何か勘違いされているような……

ダンブルドアは扉に手をかけて

「それでは、お幸せにな」

と言った



「青春じゃの」
「私達はあくまで教師ですから
お邪魔してはいけませんよ」
「そうじゃな
………ミネルバ、今度わしとお茶でもするかの?」
「…………お心は嬉しいですがアルバス、私は既婚者であって…」
「トホホ…悲しいのう」
「………良い同僚でいましょう」

遠くから先生達の会話が聞こえてくる気がする

会話の内容にはあえて突っ込まなかった



「それでは、良い夢を…」

マダム・ポンフリーがカーテンを閉める

カーテンはベッドの周りにかけられており、外からは中が見えないようになっていた

カーテンの中に取り残されるヴィオラとセドリック


2人は静かに顔を見合わせた



「「……………」」


………………………………。


会話がない




(どうしようっ……なんて言えば…)


ひたすら変な汗が出てくる



「その…いつも…」
「ヴィオラ」
「へ?」

話しかけようとすると、遮られてしまった

なんだろうと思い首を傾げる

セドリックは声を発した


「もう大丈夫?」
「う、うん、ありがとう」
「お礼なんていいよ
叫び声を聞いた時は焦ったからね」
「そういえば、どうしてすぐに駆けつけてくれたの?」
「あぁ、それが…男の人に言われて…」
「男の人?」

セドリックが言うには、魔法薬を作るのに必要な薬草を取っていると、ヴィオラの叫び声が聞こえたと




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