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花達と蕾

第2章 出会い


センラside

まーしぃが戻って来て少しした後、暫く姿を見せなかったうらたんが部屋に来た。

千「うらたん、暫く見んかったけどどこおったん?」
浦「まぁ、ちょっとな」
坂「うらさんも隠し事かい。俺ら除けもんやんセンラ」
千「ほんまやね。酷いなぁ」
志「まぁまぁ」

なんてのんびり話していたら、うらたんとこの弟が「準備終わりました!」と言ってうらたんを呼びに来た。

坂「準備って、今日なんかあったっけ」
千「なんもなかったと思うけど…」
浦「後で詳しく話すから、とりあえず3人とも隣の広間で待っててくんね?」
志「なるほどな。わかった」
坂「え!?まーしぃ何があるかわかったん!?」
千「何があるんか教えてーや!」
浦「後で話すっつったろ。早く行け」
志坂千「「「はーい」」」

うらたんは弟と一緒に自室の方へ戻り、俺たちは言われた通り隣の広間で待っていた。

坂「なーなーまーしぃ。何があるん?気になる」
志「浦田さんが教えてくれるやろ。待ちぃや」
千「そうやで坂田。我慢しぃや」
坂「だってぇ…」

頬を膨らませ、むぅっと不満げな顔をする。そんな顔しても可愛ないからな?

坂「うっさいねん胸毛、聞こえとんぞ」
千「誰が胸毛や!!ちゃと処理してますぅ!!」
坂「うっさいねん静かにしろや」
千「はぁ?お前が原因やろがふざけんな」
志「2人ともうるさい、浦田さん来るまでに静かにせんかったら殴るで」
坂千「「ごめんなさい」」

まーしぃの拳は正直痛いなんてもんじゃないから殴られたくない。痛くなくても嫌やけどな?

志「お、来たみたいやな」

耳の良いまーしぃが最初に気付く。トントンと2人分の足音が廊下から聞こえてきた。

浦「入るぞ」

そう言って中の僕らの許可は聞かずに、バッと襖が開かれる。聞いた意味あった??
って、そんな事より

坂「うらさん…その子どうしたん…?」
千「女の子…?あのうらたんが…?」
浦「どういう意味だコラ」

普段から「女は苦手だ」とか言ってるうらたんが、何故か後ろに女の子を付き添わせている。この建物の中でも客の中でも見た事のない子だった。
そして何より

千(めっちゃ可愛いやん…)

恥ずかしそうにうらたんの後ろに隠れて中々出て来ない。
僅かに一瞬見えた顔は紅く染まっており、今まで抱いてきたどの女よりも惹かれるものがあった。
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