【文アル×FGO】誰ですか、図書館に賢王様を呼んだのは?
第2章 ギルガメッシュ王、潜書。
「………………………………………………はい?」
今、なんと?
「侵蝕者を倒せば帰れるのであろう? ならば容易い、我がやってやろうではないか」
粘土板を手にふらりと歩き出す。
「ちょ、ストップストップ!」
「っ、王の腕を気安く掴むでない!」
「いやだって、相手侵蝕者ですよ?」
あの黒いもやのような不気味な存在を初見で倒すなど、文豪たちでもそうそう出来るものではない。
「だが物理攻撃は効くのであろう?」
そりゃあ効きますけど……。
私が言葉に詰まっていると、「我を誰と心得る」とギルガメッシュは声を張った。
顔を上げると、ギルガメッシュがにやりと不敵な笑みを浮かべていた。
「おっしょはんが潜書ォ!?」
「潜書というか、なんというか……」
徳田はくしゃりと髪をかきあげた。
「ああもう、秋声説明下手だな!」
しびれを切らした花袋が口を開き、事の次第を説明する。
全てを聞き終えた織田は、「なんや難しいことになっとるなぁ」と首を傾げた。
「でも、おっしょはんは待ってても帰ってこないんやろ?」
織田の言葉に、花袋も徳田も俯いた。
待ってても帰ってこない。それは事実だ。
だが、文豪たちだけで潜書することはできない。
「……ま、気長に待とうぜ。あの金髪も一緒なんだろ? 意外とすぐ帰ってきたりしてな」
茶化すように花袋が言った。
だが、誰もそれに乗る者はいなかった。
そして、図書館は司書のいない不気味な静けさに包まれた。