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【文アル×FGO】誰ですか、図書館に賢王様を呼んだのは?

第2章 ギルガメッシュ王、潜書。


揺れている。
誰かに揺さぶられている。
「……おい」
誰かに呼ばれている。だが私は無視。今はゆっくり休むべきだ。誰に起こされても決して、
「起きんかたわけ!!」
「はいッ!!」
反射で返事をする。返事をしてから、目が覚めたと気付く。
目の前には、ギルガメッシュ。仁王立ちでこちらを見下ろしている。
「お、王様……!」
よかった、とはすぐに言えなかった。ギルガメッシュは、あちこちに傷を負っていた。
「王が戦っている時に、呑気に昼寝とは……」
私は慌てて立ち上がる。
「王様、傷……」
「気にするな」
帰るぞ、と歩き出すギルガメッシュに、え、と思わず大きな声を出してしまう。
「帰るって……」
「帰らんつもりか?」
「帰ります!」
私は急いでギルガメッシュの元まで走る。そして、広場から離れるように歩き出す。
「帰ったら、まずは傷の手当てしないとですね」
私はギルガメッシュの体に刻まれた無数の傷に目をやる。鞭だったからか深い傷はないものの、切りつけられたような浅い傷が無数にある。
「ほう。雑種、傷の手当てが出来るのか?」
物珍しそうに私を見るギルガメッシュに、私は「出来るっちゃ出来ますけど」と前置きしてから答える。
「うち、墨で治してるんです。サーヴァントが墨で治るかはわかりませんよ」
「……いい、自分でやる」
「あ、でも一応普通の救護セットもあります!」
「参考までに聞くが、誰がやる?」
「もちろん私です!」
「よし、自分でやるか」
「ひどい!」
「王の躯体を滅ぼされては敵わんからな」
「どういう意味です! 私のことなんだと思ってるんですか!」
「さてな」
 さらに文句を言ってやろうとしたその時、空から一筋の光が差した。それは徐々に大きく眩しくなり、目を開けているのもつらい。
「ふむ、帰れるようだな」
 ギルガメッシュが呟いたその時、光が一層輝きを増した。目を閉じる。意識が遠のいてゆく。
 ああ、帰れるんだ。
 そう安堵したのが、最後の記憶だった。
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