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夢繰り屋 凛 第五章 《おまけ》

第6章 夢の後の後。


「俺ら、いっつも好きになる女、かぶるよなぁ。
 凛ちゃんは、見た目超普通の子やったから、
 今回はこうなるとは思ってなかったんやけどなぁ。」

俺は、絶対こうなる事は予想出来てたんだよ。

「翔太…、いつもお前は、見た目から入るんやな。
 可愛い子好きやもんな。」

「そう言うお前は、美人好きやん。」

…お互い、見た目のタイプは全然ちゃうんやけどなぁ…。

「まあ、あんなに渋ってた謎が解けたわ。」

「…翔太、分かってると思うけど。
 あいつの嫌がる事だけはすんなよ。」

「せえへんよ~。中学ん時みたいに、
 がっついたりはもうないわ~。
 しかも、今回は軽そうな子とちゃうし、
 お前に勝てそうな気はしいひんわ。」

…ちょっ、やめて。
その言い方。何か俺、軽い男みたいやん。

「…待て待て。お前の勢いは、
 中学がピークか。」

凛が帰った後、そんな話をしていたんだ。

「帰るぞ。」

「なぁ。せっかく一緒やし、たまには
 マクドでも寄ってこや。」

俺たちは歩き出した。

翔太は、ああ言ったけど、
隙を作ったら入り込まれるかもやなぁ…。

そろそろ本気でいかなあかんな。

凛…。
帰したの俺やけど、
もうお前に…会いたいわ。

明日は、もうちょっと優しくしたろ。
いや…、優しく出来るかな…。

「浩二、顔緩んでる。
 …キモイし。」

「ぅるっせーわ。」

くそっ…笑うな。

…俺の理性からはみ出した『欲』が
凛を求め始めていた。


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