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夢繰り屋 凛 第五章 《おまけ》

第6章 夢の後の後。


「おまたせ~。」

…じゃねえよ。

翔太が俺しかいない部屋に戻ってきた。
部屋を見回し、凛の荷物が
無い事を確認し、

「あれ?凛ちゃんは?」

「帰った。」

「お前…帰したな?」

「悪いか」

分かってんなら聞くな…。
でも、ここまできたら
のらりくらりしてる場合じゃない。

一気に隙を突いて、かっさらっていく気やろ。
似てるから分かんだよ。

「浩二にしちゃ、めずらしく分かりやっす~く
 態度に出てたやん。不機嫌さが。」

「…凛、ええ子やろ。」

俺の言葉に、翔太も真剣な顔つきに変わる。

「もう、本題に入っちゃうんや。
 余裕ないんかい。」

「大切にしたいだけや。」

「ふ~ん。俺も好きになりそうやわ。
 ちょっかい出すくらい、ええやんなぁ。」

「…ちょっかいって、何やるつもりやねん。」

…こんな会話も今回が初めてでもない。

…いや…過去にちょっかい出したのは
…俺やったかも…。



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