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【降谷零】なにも、知らない【安室透】

第7章 油断大敵


コナンくんに赤ん坊の経緯を話している間に、安室さんがサンドイッチとアイスコーヒーを持ってきてくれた。

「りおさん、お待たせしました」
「あ…、」

目の前に置かれたサンドイッチを見て、唐突に空腹を思い出したと共に、早く食べたいとでも言うようにお腹がぐうと音を立てた。

「………ありがとう、ございます」

途端にコナンくんと安室さんが笑いだして、これはやっぱり穴があったら入りたい。
なぜ、私のお腹はこんなにも素直なのか。

コナンくんは私の向かい側の席に座り、アイスコーヒーを一口飲んでから、まだくすくす笑っている安室さんに声をかけた。

「ボク、安室さんとりおお姉さんの子供かと思った」

改めて言わないで欲しい。さっき違うって説明したでしょ。
コナンくんは悪戯っ子のように笑みを浮かべながら安室さんの顔を覗き込んでいる。
何がしたいのか。

「僕はりおさんとの子供欲しいと思いますけどね」
「は?!」

思ったより低い声が出た。
ごめん、コナンくん怖がらせて。
でも小学生の前で言う話題かな?セクハラじゃないかな?というかもう安室さんのセクハララインが分からない。

「りおお姉さん…」
「残念。また振られてしまいました」
「安室さん、どこまで本気なの」

コナンくんの呆れた声が店内に響いた気がした。
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