第7章 満たされない心、届かない想い、消えてくれない恋心。
二人分をもって戻ると、困り果てた様子のハンジが不満そうな顔をしたの隣に座って話していた。
「なんでいやなのさ!リヴァイはこれから君の教育係になるんだよ?仲良くしなきゃ…」
「遠慮しときます」
「えぇ~…」
ガチャン‼
「テメェの分だ」
わざと乱暴にの前に置く。
「ありがとうございます」
「ちょっとリヴァイ!それはないでしょ!新入り君なんだからもっと優しくしてあげなよ!」
奇行種がピーピーうるせぇな。
「うるせぇ。こいつはそんな優しくされるほどの年でもねぇ。地下街に住んでいたんだ。慣れているだろう」
"地下街"というワードを出した瞬間、の顔が強張った。
「…レスタはどうしたんですか?」
俺が口を開こうとすると、ハンジに目で制止された。
「レスタちゃん?その子なら、まだ寝てると思うよ!」
俺を制止した時の真剣な顔ではなく、いつも通りのへらへらした顔で答える。
「そうですか。起こしてきますね」
「待て。お前に単独行動はさせられねぇ。お前はまだそんなことできる立場じゃねぇだろうが。何しろ、俺に切りかかってきたんだからな。それに飯が終わってねぇ。早く食え」
「…わかりました」