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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第5章 甘味屋での甘い休息






足を止め、光秀さんの背中に問いかけるように呟くと、
振り向いた光秀さんが真っ直ぐ私を見つめる。


「……それを、罪と呼ぶのなら、この世は罪人だらけだな。」


「……」


「死んだ人間と生きてる人間は、生きる時間が違うんだ。生きている人間の時間は否応なしに進んでゆく。それは止められない。その刻の中で、記憶が薄れてゆくことには、抗えないだろう。」


私を揶揄ってばかりの光秀さんの顔が、いつになく真剣で、私は光秀さん言葉を黙って聞いた。

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