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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第5章 甘味屋での甘い休息
『罪』
罪といえば、そうなのかもしれない。
死んだ恋人のことを、忙しさを理由に忘れるなんて。
自分が冷たい薄情な人間に思えてくる。
「……私こそ、狐なのかもしれない」
「ん?」
伸びる影を見つめ、ぼんやり呟く私。
命尽きる瞬間まで私を愛してくれた恋人のことを思い出すこともせず、自分だけのうのうと生きている。
これは、もう裏切りでしかないのでは?
「……死んだ人を忘れるのは……罪でしょうか…?」
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