第1章 こんにちは
──1か月前──
\\ピンポーン//
「はーい」
ガチャ
「こんにちはー、神崎花様のお宅でしょうか?」
「はい、そうですが」
「どちら様ですか?」
「私、政府から参りました者です。突然ですが神崎様、貴女は審神者に選ばれました!」
「.......すみません、話が見えないのですが」
「とりあえず、説明をさせていただきます。勿論、必ずならなくてはいけないと言うことではありませんので」
「そうですか、ではお上がりください」
「ありがとうございます」
──30分後──
「......っというわけで、説明は以上です。質問はありますか?」
「んー、では1つだけ」
「その仕事にはどんな危険が伴いますか?」
「そうですね、まず1つ目は相手は神とはいえ肉体もあれば心もあります。ストレスや疲労、怪我を放置し続けると心が病んで堕神となり最悪殺されてしまうことがあります。2つ目はブラック本丸の審神者に任命されたときも同じようなことになるでしょう」
「ブラック本丸?」
「はい、ブラック企業の本丸バージョンみたいなものです。そこを立て直すよう任された時が最も危険です。そこにいる刀剣男士すべてに命を狙われることになるのですから」
「それは人間が嫌いになったからですか?」
「それと同時に人間不信になっていると思われます。本来刀剣男士たちは人が好きな者が多いですからね」
「なるほど」
私はとても悩んだが、審神者になれる人がとても少ないということだったので引き受けることにした。