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夜明けと共に

第1章 夜明けの顕現


まだ薄暗い夜の鍛刀場に、2つの影がゆらゆら揺れていた。

「新入りは、どがな奴じゃろうなぁ」

「そうね…」

「…元気出せ、おんしゃあは立派なモンじゃ。そんな暗い顔しとると新入りが吃驚するぜよ」

「…うん、ありがとう」

近侍から元気をもらい女は扉を開けた。

桜が舞う中、強い光が形へと変化していく。その形を見て、


上手く笑顔が出来なかった…。




「へし切長谷部、と言います。主命とあらば、何でもこなしますよ」


窓から夜明けの空が少し見えた。
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