第11章 約束(織田信長)
「…そんなに見つめると穴が開くであろう」
「なんでもないですよ、」
と信長を見つめ頼華は笑う。
こんな未来誰が予想出来ただろうか。1年前にはとてもじゃないが想像出来なかった。ただ現代に帰りたかった。けれど信長の本当の姿を知りたいと思った。知って尚好きだと思った。そばに居たいと思った。
「信長様、約束してくださいね…?」
「何だ、言ってみろ」
「…ずっとお側にいてくださいね」
「貴様が離れていこうとしても俺は必ず貴様を掴まえる。」
言い放った信長の言葉に偽りは無いだろう。
「たくさん贈り物を貰ったから…私からも信長様に贈り物、しますね」
そう言う頼華はくいくいと信長に手招きする。不思議そうに信長が近づくと
「…実はどうしても言いたいことがあって。」
「…言いたいこと?」
「信長様との子供、授かったんですよ」─────
約束
─────それは未来への希望
(戦乱の最中生まれ来る光を)
(貴様ごと守ると約束しよう)
その言葉を聞いた信長が皆の前で伝えるとわぁっと更に増した声。目出度いと飲めや歌えやの騒ぎは朝まで続いていた。
その中に可愛らしい声が響くのもそう遠くない未来。
end
あとがき
お読み頂きありがとうございます。
信長様初めて書きましたが…口調が難しい…。
もっと勉強します笑