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2人のヤンデレ。【A3!】【裏】

第1章 波乱の幕開け


「え……………たるち?」




そこには私の幼馴染の、たるちがいた。






「………その呼び方、やっぱりももだよな?


え、なんでここにいるの?」



「いや、こっちの方が驚きなんだけど……。たるち、役者やってたの??」



「うん、まあ本業は仕事だけど。ももは?」



「私はお手伝い兼脚本助手兼居候。」



「お、簡潔で分かりやすいな。何となく把握。」







やっぱりたるちだ。


私とたるちは中学の途中まで家が近かったこともあり、よく遊んでいた。


私の家はゲーム禁止だったからよくたるちがゲームやってたの見てたっけ。

私が途中で転校してしまってからは疎遠だったけど、また会えると思わなかった。







「てか、よくたるちって呼んで気づいたね。」



「あー、俺今ゲームの名前それにしてるから。」



「え、そーなの?また随分可愛い名前にしてるね笑」



「は~?つけた張本人に言われるとか。」




こういったやりとりも昔に戻った気がして楽しい。





「それよりももも、なんでこんな時間に起きてるの?」


「………あー、実は荷物整理して寝ちゃって……。

これからお風呂とご飯なんだよね。」



そう言うとたるちは笑って「そっか。」と答えた。




「じゃあ、私とりあえず先にお風呂入ってくるから。」



「ん、じゃね。」






















「…………嘘つき。ももは嘘つくの下手だな。」



真顔のたるちが私の後ろでそんなこと呟いてたなんて、知らなかった。
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