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2人のヤンデレ。【A3!】【裏】

第1章 波乱の幕開け


「はあ………いい湯だった。」



お風呂から上がってリビングに行くとたるちが昔と変わらないリラックスモードで待っていた。



「もも~、ご飯食べたら対戦ゲーしたいからはよ。」




「ええ!?私たるちの家で数回しかやったことないんだけど??」




「ももが激弱なのは知ってるから。はやく。」





アイツに急かされて、急いでご飯を食べてたるちの部屋に向かう。























「これで10連勝、キタコレ!」




もう1時間くらいたっただろうか。私の画面にはずっと同じ青い文字で「YOU ARE ROSE!!」と書かれている。




「ねえーたるち本当に強すぎ……。」




「なに?弱いももが悪い。」




「まあそうなんだけどね、ふぁ~」




眠気が襲ってきて、思わず欠伸をする。




「たるち、眠いからもう今日は帰るね…………」




そう言って後ろを振り向くと、たるちが至近距離で見つめていた。



「え、何?」




無言で見つめられる。




「………あのさ。さっき寝てたって言ってたよね。」


「うん。そうだけど……。」


私と話しながら、たるちは私の髪の毛先で遊び出す。




「俺、見ちゃったんだよね~。…………真澄と、キスしてるとこ。」







「………………!!!!」

見られてたなんて。しかも、よりにもよってたるちに。





「………え、ええと。そ、その…………。」




たるちは髪を髪を撫でつつ、私の耳と頬に触れてこう言った。



「アイツのこと、好きなの………?」






たるちに触れられたところが熱い。

いくら幼馴染とはいえ、こんなに顔面偏差値が高い顔を至近距離で見ると本能的に恥ずかしくなる。




「い、いや………好きっていうか……なんと言うか……その………」


しどろもどろになりつつも説明しようとすると、頬を触っている手と反対の手で、口を塞がれた。





「まあ、好きじゃないならワンチャンあるかな。」





意味を聞き返す前に起きたこの状況に体が硬直する。







………たるちに抱きしめられている。


思ったより力強いたるちの体や腕に、昔とは違うことを痛感させられる。



そしてそのまま顔が近づき……
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