第1章 波乱の幕開け
「……。ここか……。」
私は貰った地図を見ながら表札を確認する。
私の名前は立花もも。
この春より大学一年生になる。
今日から訳あってこの“MANKAIカンパニー”にお世話になる。
「頑張ろ。」
深呼吸して、玄関のチャイムを鳴らした。
ガチャ。
「はーい……って、誰っすか?」
出てきたのは大学生くらいの男の人。
「こんにちは、今日からこのMANKAIカンパニーの寮にお世話になる、立花ももなんですけれども……。」
「ああ!監督さんの従兄弟っすね!どうぞ!」
そう言って彼は快く玄関を開けてくれた。