第8章 ローズとエリザベス
そこへエリザベスが割って入った。
「艦長、二人は私の為に尽力してくれました
何とぞ寛大な処置をお願いします」
「ミャ~」
何故かローズも一緒にお願いする様に鳴いた。
「ふむ…確かにエリーに間違いない様だな
まあ、エリーに免じてトイレ掃除は免除してやる」
二人は安堵の表情に変わった。
「エリーは艦の外にも出れるのか?」
「はい、フルチャージで48時間の艦外活動が出来ます」
「そうか、なら今日はシェリーとリンにエンゼルリングを案内してもらえ
みんなへの紹介は明日の全体ミーティングで行うから、二人共明日までエリーの世話をしっかりやれよ」
「「はいっ!」」
シェリーとリンはスコットに最敬礼をした。
「ミャ~」
「お前は艦内で待機だ」
スコットはエリーからローズを受け取る。
「ほら、お前らはさっさと退艦しろ」
三人はスコットに追い立てられる様に退艦していった。
「こっちのエリーはいるか?」
スコットはエリザベスを呼び出した。
「ハイ、何デショウカ?」
「あの分身もエリーだろ?
同じ呼び名はどうかと思うんだが?」
スコットは同じ呼び名で混乱を起こさないか不安であった。
「ソウデスネ…
ナラ、『エリス』デ如何デスカ?」
「エリスか…
うむ、それでいこう」
エリザベスの提案を受け入れた。