第24章 計画は大抵計画通りにはいかない【真選組女中編④】
翌日
大江戸遊園地の入り口前にて着物姿の私は先程から1人落ち着きなく立っていた
『遅いなぁ、沖田隊長…』
そう、ついにこの日が来てしまったのだ。
いや、まぁ昨日の今日だから"ついに"って言うのもおかしいんだけど…
そんなことより!
「お母さん、あの女の人〜…」
「あら、ほんとねー…」
先程から何故か道行く人達の視線が痛い!
え、なに…私に何か付いてるの?それともこの格好が変なの??
私の前を通り過ぎる人達の視線を気にして自身の着物に目を落とす
この着物も一応杏子ちゃんに借りたものだけど…丈が短くて何だか落ち着かないし、慣れてないからか…着られてる感満載だ
『…やっぱり袴の方が良かったかな』
溜息をつき俯いていると、突然どこからか冷たい風が吹き咄嗟にその場にしゃがみこんだ
『さぶっ…』
沖田隊長…まだかな。
…というか何で女の私が先に来てこんな寒い場所で待ってなきゃいけないんだ。
『もう…早く帰りたい』
半泣きになりボソッと呟いた瞬間、耳につけていた無線が音を鳴らした
[ちょっと結衣さん!何ですかそのやる気のない態度は!!]
無線から聴こえる声の主は今日の為にわざわざ仕事をサボっ…休んで来てくれた倉本杏子ちゃんだ
[そんなんじゃ全然デートの待ち合わせに見えませんよ!もっと楽しそうにして下さい!!]
一応私と沖田隊長が自然なデートが出来るようこの無線を通してアドバイスしてくれるみたいなんだけど…。
『そんなこと言ったってこんな丈の短い着物なんて普段あんまり着ないし慣れないんだもん。…沖田隊長も全然来ないし…』
[今時のデートにはそれくらいの着物、女の人は普通に着ますよ。それと言っときますけど、沖田さんとの約束の時間までまだ15分以上もありますから]
『じゅッ!?』
どうしよう、このままだと凍え死んでしまう。
『ところで杏子ちゃん、デートの間そばで見ててくれるって言ってたけど…一体どこにいるの?』
言いながら辺りを見回すが彼女らしき姿はどこにも見当たらない
「ちゃんと見てますよ!ズズッ…あんまり近いと沖田さんにバレちゃうのでズルズルッ…出来るだけ物陰に隠れるようにズルズル…してますけど」
『そうなんだ…なら安心だけど…』