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【弱ペダ/荒北】ワガママなおりこうチャン【甘】

第2章 No.2


新開「そんな出会いがあったのか、靖友」

俺は次の日の昼休みこのバカ二人に昨日の出来事を話していた。

「すっげェムカつくんだよ、その女。」

東堂「あ、俺その子と二年の時同じクラスだったぞ。」

新開「仲良かったのか?」

東堂「うーん、気が強いっていうイメージしかないな…。」

新開「靖友みたいだな。」

「俺とあの女を一緒にすんじゃねェ!」

俺はあいつとはちげェ。
あいつの目は冷めてる目だ。

吸い込まれそうな冷めてる目。
何ていえばいんだちくしょう…。

東堂「ただ、頭は良くてな。推薦でもう大学決まっているみたいだ。」

新開「凄いな違うクラスなのに、尽八の情報網は。」

東堂「ファンの子がそんな話をしていた。一番最初に決まったらしいからな。俺らの学年で。」

相当頭いいじゃねェかよ…。

新開「へー、すごいな!で、どこの大学なんだ…?」










東堂「確か、洋南大学だ。」










「は?」

東堂「む?」

新開「ん?」

「お前、今なんて…。」

東堂「だから、洋南大学の推薦を…。」










「はぁあああああああああああああああ!?」










俺は思わず立ち上がってしまった。

俺が行きたいと思ってる大学に既に入学が決まってる女、だと?
嘘だろ。

ずるすぎんだろ、それ。
俺の志望校に…。

東堂「びっくりするではないか…!」

新開「そうか、おめさんの志望校じゃないか!」

そうだよ、自転車競技部あんだよそこの大学。
しかも名門だ。俺はやっぱり自転車に乗りてぇんだよ。

箱学プライドもあるしヨォ。

東堂「ちょいどいいではないか!勉強を教えてもらおう!」

え?

新開「そうだな尽八!名案だ!」

は?

「おい、おめェら勝手に話を進めんじゃねーよ!!!」

と、思いつつも、
これは入学への小さいけど、大きな一歩に俺は感じちまった。

東堂「俺が話をつけておくよ!今日の放課後図書館でな!ワッハッハー!」

新開「じゃあな!靖友!」

嵐のように去っていった。

「おい!東堂!頼んでねーよー!!!!!!!」

しかし、俺の叫び声はむなしく廊下に響くだけだった。

「チッ…ったく。」

余計なことをあいつらは
いつもしてくる。

女から勉強を教わるなんて、なんて屈辱的なんだ。
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