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【弱ペダ/荒北】ワガママなおりこうチャン【甘】

第2章 No.2


放課後になって、女のことなんてすっかり忘れて、
俺は図書館へと来た。

(今日もやってやんよ…。)

東堂「荒北ー!!!!」

前方に東堂、新開、そして、さやか…。

最悪だ。なんでこうなった。

東堂「さやかさんに話たぞ!やってくれるそうだ!」

さやか「だから、やんないって!」

東堂は凄くうれしそうに手をブンブン俺に振ってる。
めちゃくちゃ女嫌がってんじゃんかよ。

はぁ…。てかそもそも俺が女に勉強教わるってなんだよ。

ぜってーありえねェ。

「余計なお世話なンだよ東堂!俺は自分でどーにかすっから、女の手助けなんていンねーんだよ!ボケナス!」

俺は図書館を後にしようとした、その時だった。

さやか「あっそ。てめーそうやって逃げんだ。」

あぁ?今この女なんつった?

俺の足は思わず、止まり、
大股で女へ近づいた。

顔と顔の距離は5センチ。

「あぁー!?おめェ今俺に向かってなんて言ったんだァ!?」

息が止まるほどのまっすぐな瞳。

その瞳は確かに俺を捕らえていた。

俺は狼だ。俺は野獣だ。
なのに、不思議だ。
この女の瞳には、
俺にはよくわかんねェ力がある。

なにかは上手く言えない。

ただ、その瞳に見つめられると、
時が止まるんだ。

さやか「舐めてる?」

「ったりめェだ。おめェは女だかンな。」

さやか「女舐めてると痛い目見るよ?」

動じない。
俺がいくらこの女にメンチ切っても。

その瞬間俺の頭に激痛が走った。

「いって‥‥!!!!」

女は俺に頭突きをしていた。

あまりの痛みに俺はよろけ、
しりもちをついた。

女は腕を組んで、
仁王立ち。

俺を見下ろす。

さやか「明日。放課後終わったらここ集合ね。絶対私の力で合格させてみせる。ムカついた。」

そう言って女は床に置いてあった自分のカバンを手に持ち、
図書館を後にした。
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