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虹色の月【鬼滅の刃/ 短編集】

第3章 冨岡義勇 (R18) □ 義勇痩せ我慢する




「く、くだらなすぎるっ!!!」
『……………心外だっ!!!』

「ついに口で言ったぁぁっっ!!!」
『……………。(…心外。)』

「ご、ごめんごめんっ!!
心外だよね、心外だったよね。」
『………………。』


本当………めちゃくちゃ下らない。
そして宇髄さんは悪くないけど……。

つまりは私に捨てられたくなくて
頑なに断り続けてたってことよね。
何よそれ……理由が愛しすぎる。


「ふっ、ふふ、義勇可愛い。」

『笑い事では無い。……一大事だ。』
「私に捨てられるのが一大事って事?」


それにコクっと頷くと
下を向きながら珍しく饒舌に話し出した。


『俺は姫華と居られなくなるのが
何よりも嫌なんだ…。だから必死で我慢して
耐えていたのに、平気で誘ってくるから。

…俺はその度辛くて……吐き捨てる様に
ハッキリ断っていたんだ。…俺だって男だ。
これだけ好きなのだから…本当は、抱きたい。』


「本当に馬鹿ねぇ…。
それで4年も何もしなかったの?」

『……接吻などしてみろ……。
………その…………多分無理だ。』


そう、この2人付き合った日に
触れるだけの接吻をしたきり
それすらもしていなかったのだ。

理由はどうあれ痩せ我慢もここまで来ると
あっぱれ としか言い様がない。

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