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虹色の月【鬼滅の刃/ 短編集】

第3章 冨岡義勇 (R18) □ 義勇痩せ我慢する




~4年前のある日~


宇『お前やっと姫華と
付き合ったらしいじゃねぇか!!』

良かったな!!とバシバシと背を叩く宇髄。
力が強く背がとても痛い。


『…あぁ。』
宇『派手に良かったなおめでとう!!』


祝われたので礼を言った。
そうすると肩を組まれニヤニヤとこちらを見る。
何だ、仲良くしたいのか?


宇『で?どうよソッチの方は?』
『…………ソッチとは何だ?』

宇『おい、地味なこと聞くなよ。
夜のアレだよ。夜の ア レ。』

『…は…話すことでは…ないっ!!!』

宇『お、その反応だとまだ済ましてねぇな?
派手にヤったら飽きられるとかあるからなぁ。
お前気をつけろよ?頑張れ。』

『…そんな事が………あるのか!!』

宇『お、おう。ソッチの相性って
なんだかんだ大事だからな。』

『……合わなければ、捨てられるのか。』


不安だそれは。宇髄と違い俺は経験が
ひとつもない、恐らくそんなに…上手くない

…良くしてやる自信など皆無だ。
そしたら、事をしたら…嫌われるということか?

手を出したら捨てられるのなら
俺は死ぬ気で我慢する。
それで一緒に居られるなら安いものだ。


宇『ま、まぁ。派手に大丈夫だ!!
姫華もお前のこと好きだって
言ってるんだろ?派手にその…大丈夫だ!!』

『…俺は……抱かない。』

宇『え、どうしてそうなった。』


宇髄ありがとう。
危うく俺は捨てられるところだった。
我慢するだけなら俺にもできる!!!!


『………宇髄ありがとう!!』

宇『お。おう。よく分からんが…。
とりあえず派手に仲良くな。
(何だ、何言ってんだ、なんの感謝だ?)』


そして俺は決意を胸にその場を去った。

その後の宇髄は、伝えることを
伝えきったのだろう。この手の話を
俺に一切しなくなった。


宇『…まあ、あいつも男だしな。
そのうち手出して成り立つよな。…多分。
とりあえず派手に面倒そうだから、
もう触れないことにしよう……………。』



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