第25章 強化合宿はじめます

宇『…は今日も派手に可愛いな。』
「えっと…あ…ありがとう。」



俺が可愛いと言っても少し照れる程度。
多分言わなくても何とも思われない。

いくらか俺の事を男として見るようには
なってくれたようだが、あまり変わらない。



宇『なぁ、俺にしろよ。そしたら毎日甘やかすし
あんな事言わねぇし…泣かせたりしねぇぞ？』

「………それは……ごめん…。」

宇『知ってるよ…けど諦めてはねぇ。
次泣かされたら無理矢理でも不死川から
お前を引き剥がすからな？』




もうこんなの日常会話になる程度には
俺だってこうやって伝えてる。

ずっと見てるだけだった頃より
だいぶ俺は進歩したとは思う。

そしてその度はしっかり断る。
そしてほんの少しだけ物理的に距離を取る。

それは一時的な事だが、
きちんとそういう意思を見せる所は
ハッキリしていていっそ清々しい。

だから簡単には不死川から離れねぇんだろう。
それも同時にしっかり伝わってくる。