第25章 強化合宿はじめます

し『…ふふっ。…しゃねみんには難しいですね。』

実『…はぁ。もういい。
お前も魚焼くの手伝え、量がすげェ。
……とりあえず全部焼いちまおう。』


頭をかきながら、言い訳をつけてドボドボと
杏寿郎の元へと戻る姿は何とも頼りない。



し『ふふっ、何も無いと良いですね。』
実『宇髄は俺と違って節操無しじゃねェよ。』

し『…本当に馬鹿ですね。』
実『…ふ、不安になってきたから止めろォｯｯ！！』


どうやら天元のソコに対して
絶大な信頼を置いているようだがそれ違う。

恐らくそこに関しては天元の方が
手は早いだろうと忠告すると
本音が焦ったようにポロリとまろびでて来て
何でこうも立ち回りが下手なのかと
苦笑いしてしまう。

どうやらこの怒鳴ると言う行動と
ビキビキ。と青筋を立てる凶悪な顔は
色々と不安で困っているのを
誤魔化している時のそれらしい。




杏『うわぁ！！焼いているのに動くなっ！！』
実『おい！！バカｯｯ！！落とすなｯｯ！！』



またこちらにも同じ顔をして駆け寄る彼は
見た目と反してとても優しく手を伸ばす。

コレがが大好きな彼なのだろう。