【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第25章 強化合宿はじめます
「カナエさんの優しさは
何だかんだ不思議と否定できなかったな。」
自分が愛されているという事を自覚しなさい。
鈴のような声でそう言った彼女の言葉は
何故だかスーッ。と自分の中に入り込み
今まで否定していた情けない自分 も
ほんの少しだけ愛そうと自然におもえた。
本当に自然に言うものだから
そうしないと皆に失礼だなんて、
そんな事を当たり前の様に思えたんだ。
自分は陰だとカナエさんは私にそう告げたけど
私にはカナエさんが何時でも光に見えていた。
情けない自分ですら包むように愛してくれる
そんな母のような優しさに私は自然と懐いて
気が付けば肩を並べて歩いてたんだ。
カナエさんは心闇ですら優しさで溢れてる。
私はソレを心底尊敬している。
私の大切な優しい光なんだ。
「杏寿郎と槇寿郎さん瑠火さん千寿郎君に
出会って初めて家族は素敵だなって思った。」
煉獄家へ修行に行って初めて
理想の家族を目にした。
自分の家族とは似ても似つかない
幸せそうな姿に本当は家族って
こんなに暖かいのか。と心底驚いた。
優しく強い母と 強く逞しい父
その愛をしっかり受け止めて
まっすぐ育った素敵な子供と
可愛く微笑む小さな赤子。
こんな家庭なら素敵だと、とても憧れた。
そして可愛らしく微笑む千寿郎君を見た時に
この子を護りたいと無条件にそう思い
ずっと嫌っていた引き取り手の親戚も
大切な子供を異質な自分から守りたかった
んだと思えた時に、心を汚していた憎悪が
____スっ。と浄化された気がしたんだ。
私はソレに随分と救われて
何だか身体がとても軽くなった気がした。
それから大分生きるのが楽しくなった。
煉獄の名を持つ人達は
人の背を押すのが心底上手な人達らしい。
ソレをしっかり受け継いでいる杏寿郎は
何時でも傍で真っ直ぐ前を見ている。
私は愛をいっぱい受けて育った
太陽みたいな杏寿郎が大好きなんだ。