【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第25章 強化合宿はじめます
「今思えば、強いって才能は
私に残された唯一の自分の価値だったから
あんなに固執して手放せなかったんだよね。」
小さい頃に家に帰りたくなくて
毎日ひとりぼっちでトレーニングをしていた。
幸いソレの才能には驚くほど恵まれて
運動に関しては負けたことなど1度もなかった
どうにも認めざるおえないほど明確なソレに
私の弱い心は無意識にコレだけはと縋り付く。
たった一つ残された自分の価値に思えたんだろう
けれど強さなど要らなかった現代が
結局お前は用無しなのだとソレを吐き捨てて
更に自分の価値を否定して追い討ちをかける。
自分には価値が無いと思いつつも
情けなくソレを手放せなかった私は
きっと強がっていただけで
本当は自分の価値がどうしても欲しかったのだ。
柚樹と義慈のお陰でソレに気がつけたが
まだソレを使うことは出来ず
実感として明確な変化をもたらすことは
どれだけ頑張ってもどうしても出来なかった。