【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第25章 強化合宿はじめます
恐らく何か大きな獣が冬眠用にでも
作ったのだろう。木の根にある
その穴はだいぶ広かったと記憶している。
恐らくみんなで寝ても大丈夫な大きさだろう。
ついでに入口も1箇所なので警戒もしやすく
温度も比較的安定していて
雨風も凌げる。この山では最高の寝床だ。
何だか真菰との思い出だらけのこの山に来て
真菰のあの笑顔がとても恋しくなってきた。
いつものしのぶとカナエそして
天元の嫁達とする女子会に真菰がいたら
恋話が大好きな彼女の事だ、大層楽しいだろう。
「しのぶにも会って欲しいなぁ…。」
し『真菰ちゃん、という女の子ですか?』
「うん、凄く可愛くてとっても良い子だよ。
イケメンの兄弟弟子2人に囲まれてるのに
年上の天狗面の紳士に絶賛ぞっこん中。」
し『天狗面の紳士?…これまた珍妙ですねぇ。』
「真菰も年上が好みなのよ。」
し『…ふふっ…それは気が合いそうですね。』
「しのぶとは体型も近いものがあるから
戦闘面でもきっとお互いに
分かり合える物があると思うよ。」
そう言えばこの前手紙で真菰も
力が無いことを気にしていたと思い出して
___フッ。とそんな事をしのぶに告げる。
可愛い女の子でも鬼殺を掲げる剣士。
身体の小さな彼女達は男性にくらべて
力が弱いという女性特有の悩みをどうカバーするか
戦いに身を置いていれば
ソレは常に付き纏ってくることだろう。
し『私はのお陰でここまで
肉体的にも強くなりましたが…。』
少し前の自分の辛さと焦りを
思い出しているのだろう、しのぶは
強くなった自分の手を見つめながら
少しばかりくらい声で呟いた。
「……きっと本当に気が合うと思うよ。」
女性の中では特例中の特例。
逆に自分は女なのかと少しばかり悩むほど
力や体力には初めから恵まれていた。
寄り添い話を聞くことはもちろんするが、
きっと同じ事で悩んだ者の方が気持ちも分かり
寄り添そう事にもお互い抵抗が少ないだろう。