【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第24章 時は止まらず動き出す
______『良い目だ。しのぶちゃん、大丈夫。
僕も気持ちは同じだよ。君なら絶対に大丈夫。』
そっと頬に触れながら、
そう言う柚樹も少しばかり瞳が揺れていて
この人も不安になる事もあるんだと
しのぶは小さな衝撃をうけた。
こんなに近くで見たからこそ
それを初めて知ったのだ。
きっと彼も本当に気持ちは同じなのだろう。
そんな時でも人に優しく、落ち着いて
微笑むこの人の様になりたいたい。と思ったら
何だが自然と言葉が出せるようになった。
し『…私その時にとっても憧れたんです。
こんな人になりたいって。凄くかっこよかった。』
それから2人はたんたんと作業をこなす。
血液の手配や手術になった場合の処置
柚樹はこの中でもそれをしっかり教えてくれた。
いつも通り微笑んで、的確に。
それをしっかり受け止めてしのぶは
ひたすら柚樹の言う通りに動いていた。
し『丁度、ひと段落着いた時ですね。
私はお茶を入れて、柚樹さんの所に
持っていたんです。……眠気覚ましの薬膳茶。』
柚樹とがよく作って持ってくる薬膳茶。
2人の心遣いと優しさが篭ったそれは
どれも美味しくてしのぶはそれが大好きだった。
だから少しでも気が楽になればと…。
頃合いを見計らってお茶を持っていくと、
柚樹は椅子に座り込み
黙ってぼーっ。と窓を見つめていた。
し『それがあんまりにも綺麗で……。
けどなんだか、消えてしまいそうで
私………焦って駆け寄ったんです。』