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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第24章 時は止まらず動き出す




実『大事すぎて気が狂いそうなんだよっ!!
……何でお前も分かんねェんだっっ!!!!』


オマケに胸ぐらなどつかみ
怒鳴り散らす自分に大嫌いな父親が重なる。

いくら優しくしていても
最後は結局間抜けなほど荒々しく
こうやって責め立てる自分が心底気色悪い。

好きな女にこんなに怒鳴り散らすなど
結局アイツの血が通っているのかと
明確に伝えられた様で何となくシラケて
そっと手を離してからを見ると

クシャリ。と顔を歪めて涙を流していた。

こんなに歪んだ泣き顔でさえも
俺への感情でこうなったと思えば
また気持ちが高揚してしまい

何とも言えぬ幸福感と自分勝手な罪悪感が
頭の中でグルグルと狂いそうなほど回り出す。

「こんなに…こんなに好きになった事ないから
どうしたら良いの…か…わかんな…。」


が何とか絞り出した言葉は
途中から尻すぼみになっていき
赤い顔はそれに沿うように青くなる。

実弥は初めてハッキリと言葉で伝えられた
なんの理由もない単純な 好き に
横っ面を引っぱたかれた様な衝撃を受けた。

の青くなった理由は実弥には直ぐに分かった。

ハッキリと言葉で伝えてしまえば、
自分がじゃあ何で付き合わないんだと怒って
の理不尽な物言いに愛想尽かすなどと
この馬鹿な女は思っているのだろう。


実『怒鳴って悪かった。分かってるから。
そんな顔すんな。決めてんだろ?』

な頑固な事など初めから知っている。

理不尽に見えるその願掛けのような決まり事も
自分や皆が目的を見失わないための
優しく強い決意であることも分かっている。

「…忘れて。」
実『…あぁ、忘れた。』

忘れる訳など無いがそれを望むなら
何時までだって自分はその想いに付き合う。

「もう……辞めようかなぁ。」
実『それはらしくねぇなァ。』

自分のせいで決意が揺れるのならば
引っぱたいてでも本当に望むの
気持ちを何度だって思い出させてやる。

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