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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第24章 時は止まらず動き出す



そうなれば、明らかに自分勝手な自分は
どうにも可愛く思えず。勝ち目などない。

こんな自分では実弥の気持ちは
消えてしまうと酷く焦らされる。

だからはそれでも
まだ求めてくれる実弥が嬉しくて
拒否すること何て結局できなかったのだ。

実『そんな…軽ィ気持ちじゃねェよ。』

そう言って優しく頭を撫でる彼は
結局ここまでが容認しても

仕方ねぇな。と微笑んで事を辞めようと
服をスっと元に戻してしまう。

自分に向けてくれる笑顔は誰に向ける笑顔よりも
優しくて、不器用に気持ちを伝えてくれる。

身体よりも気持ちを大切にしてくれる人だと
そんな所も大好きなのだが
無責任にも繋ぎ止める 何か が今は欲しいのだ。

「いつも、そう言って
結局手出さないじゃないっ……。」

実『…んな事言われてもなァ。』


そう言って泣きじゃくるに、
なんで伝わらないんだと不器用な自分が
本当に嫌になってくる。

こんなに嬉しくて、こんなに愛しくて
柄にもなく優しく微笑んでいるのに
何でソレが伝わらないのか。

カナエは客観的に見て綺麗だと思うが
より綺麗で可愛い女など
自分は知らない。あの言葉も少しだけ
気持ちを確かめたいと言っただけの事。

結局こんな理不尽に怒る姿ですら
可愛くて仕方ないほど頭はのぼせきっている。

決して、軽い気持ちなんかじゃない
何度も何度も手に入れるのが怖いと
情けない事で悩むくらい大切な存在だ。

大切な物を不器用に突き放してしまう自分に
しつこくくっつき回るの存在は
実弥の心をいつも救ってくれている。


のまるで願掛けのような
鬼が消えるまで恋仲にはならない。という
手前勝手な想いですら、自然に分かってしまい
それも大切に思うほどいつもを見ているのに

気持ちも一緒だと分かっているのに。

自分が伝えるのが下手すぎて
を泣くほど不安にさせている。

実弥はそれが酷く情けなく感じて
苛立ちがそのまま乱暴にまろび出た。


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