第24章 時は止まらず動き出す

「…っ…んっ。…ど、どうしたの？」
実『お前が甘えてェったんだろうがァ。』


__ちゅっ。と名残惜しそうなリップ音をさせて
唇を解放してから、おでこをコツンとぶつけて
実弥は苦しそうに そう呟いた。


「…ご……ごめん。」
実『……何がごめんか分かってねェだろ。』


とりあえず苦しそうな実弥に謝ってはみるものの、
相変わらず眉間には皺が寄っている。

だがよく見ると実弥の顔は
怒っているわけでも不機嫌な訳でもないらしく
が見た事のない表情をしていた。


「…っ！！…うわっ！？」
実『甘やかしてやっから、でけェ声出すな。』


そのの知らない実弥の顔が
やけに色っぽくてうっかり見惚れていると

実弥がを__ヒョイッと持ち上げ
床にそっと寝ねかせて覆いかぶさってきた。


「…あの……どうしたの？」
実『お前の望み通り甘やかすんだよ。』


何度目かの甘やかすを宣言してから
首筋に顔を埋めた実弥はそっと首に舌を這わせる。


「…んっ。く、くすぐったいっ！」
実『…じゃあ、コッチな。』


舌を這わせたまま_スっ。と
上の服に手を差し込み柔らかい部分を
__フニッ。と揶揄う様に掌で包み込む。

その行動に流石のも
実弥の”甘やかす”が何を指しているのか
ハッキリと分かったのでやんわりと
胸に触れる手を掴んで緩い抵抗をした。

「実弥……ちょっとたんま…。」

その抵抗が気に入らないらしい実弥は
__チッ。と舌打ちをして恨めしそうに
の顔をじっと覗き見る。


実『…んだよ。今日はもう無理だぞ。』

「……したい…の？」
実『…すげェしてぇ。』

「…急にどうしたのよ。」

実『急にもクソもあるかよ。
好きだって俺が言ったの忘れたかァ？』

「忘れてない…。」
実『じゃあもう待たねェ。』

「っ、やっ…んっ…ぁっ。」

今日は本当に待つ気がないらしく
優しく触れていたはずの手が先端の突起を
躊躇なく__きゅ。つねる。

その動きで小さく溢れたの声に
背がゾクリと震えた実弥は
少し乱暴に服をグッとめくりあげた。


実『…すげぇエロいなお前…。』
「………。」

歳の割にやけに発達の良い姿が
何とも官能的でまじまじと見つめるが
何故かは黙って抵抗の色も見せない。