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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第24章 時は止まらず動き出す



は実弥から顔を背けたまま
真っ赤な顔で目をぎゅっと閉じている。

怯えたように震えながらもその行為を
何とか受け入れ様とするその姿に
実弥の中の加虐心が__ゾワリ。と疼き出す。


実『そんな顔すんな、優しく出来ねェだろ。』
「………っ……。」

その言葉にピクリと揺れてから
は拳を__ギュッ。と握りしめた。


実『悪ィ。…ちゃんと優しくすっから。
そんな怖がんな、大丈夫だから。』

あまりにも余裕が無さそうな姿に
何とか加虐心をしまい込んだ実弥は
固く閉じている瞼に唇を優しく落とす。

すると綺麗な黒目が遠慮がちに実弥を見つめ
ほんの小さな声が震えながら聞こえてきた。

「…恥ずかしいからあんま…見ないで。」

実『…抵抗しねェのか?』
「また怒られて中断されたい?」

実『今日はソレされても無理だ。』

「じゃあ、もうそんな事聞かないでよ。
実弥ならいいから。…こんな格好でも
何もいわないんだよ?…もう分かってよ。」


羞恥心で瞳を潤ませながらも
震えた手で実弥の頬に触れこの先を誘う。

その姿についに3度目の”可愛すぎて萎える”
を体感した実弥は、少しばかり間抜けな顔で
やけに素直なを見つめて唖然とした。


実『今日馬鹿みてぇに素直だな。』

「実弥がそこ好きって…言ってたから。
私嬉しくて…今日…ちょっと頑張ったの。」

実『お前どうしたんだよ本当に。』


どうやら実弥が王様ゲームで言った好きな所が
自分を指している事もキチンと分かっていて
はそれが嬉しくて必死で素直になっていた様だ。

確かに今日はやけに可愛かった。

小指を掴んで来た事も、嫉妬を口にしたことも
甘えたいと言って来た事も普段のなら
恐らくやらない行為だろう。

そんな事が分かってしまえば
更に全てが愛らしく思えて実弥は
また何も言えなくなった。


「実弥、何か言ってよ。……嫌だった?」
実『…。(可愛すぎて何も言えねェ。)』


何も言わない実弥に不安になったのだろう
ついに耐えきれず大きな瞳から雫がこぼれ落ちる。

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